米の追加軍事支援、第一弾が到着 「異例の速さ」でウクライナ国境に
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【4月19日 AFP】米国防総省高官は18日、ロシアの侵攻に対する抵抗を続けているウクライナへの追加軍事支援の第一弾が同国国境に到着したと明かした。
高官は「昨日、米国から輸送機4機が現地に到着した」と説明。5機目も間もなく到着する予定だと語った。
米政府が13日に発表した8億ドル(約1000億円)相当の追加支援には、155ミリりゅう弾砲18門、砲弾4万発、装甲兵員輸送車「M113」200台、ヘリコプター「Mi17」11機、多目的装甲車100台が含まれている。
米国防総省のジョン・カービー(John Kirby)報道官によると、第一弾は、ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領が許可してから48時間後という「異例の速さ」での到着となった。
カービー氏は、ロシアの侵攻を受けて北大西洋条約機構(NATO)域内の東部に配備されている米部隊が、最新鋭のりゅう弾砲の運用について、ウクライナ兵に対する訓練を「今後数日以内に」開始すると述べた。
場所に関してはウクライナ国外だと強調。対象のウクライナ兵は少数で、訓練を受けた後、「国内に戻って同僚にも訓練を施すことになる」と説明した。
米メディアは先週、ウクライナへの軍事支援をめぐっては、ロシアが米国に正式に不満を表明し、先進兵器の供与を進めれば「予測できない結果」を招くと警告したと報じている。
最新兵器の多くは半導体を使用しており、その主な製造拠点は台湾と韓国だ。いずれも米国の制裁に追随し、ロシアへの製品輸出を停止している。ある米政府関係者は、ロシア側には、精密誘導弾などを中心に部品補充に支障が出ていると指摘した。(c)AFP