【4月19日 AFP】南アフリカのシリル・ラマポーザ(Cyril Ramaphosa)大統領は18日、60年ぶりの豪雨により同国東部沿岸に甚大な被害がもたらされたのを受け、国家災害事態宣言を発出した。

 大統領はテレビ演説で「(アフリカ)大陸最大級の海運ターミナルで、わが国経済に不可欠なダーバン港(Port of Durban)が深刻な影響を受けている」と述べた。ダーバン(Durban)周辺では少なくとも443人が死亡、48人が行方不明になっているという。

 軍は18日、電力・水道の復旧および行方不明者の捜索のため1万人を動員したと発表した。

 これまでに数百人の遺体が発見されているが、道路の損壊や墓地の浸水により埋葬が困難になっている。ある葬儀会社の関係者は「あまりに死者の数が多く、遺体安置所も水浸しで追いつかない」と語った。

 ダーバンを含むエテクウィニ(eThekwini)都市圏の大半の地区では、電気も水もない状態が続いている。自治体当局は市内の80%が断水に直面していると推定しており、水の確保に苦慮している。給水車が予告なしにやってきて、住民の間で水の奪い合いも起きているという。

 ラマポーザ大統領によると、約4万人が家を失い、600か所以上の学校と66か所の医療施設が被害を受けた。

 イースター(Easter、復活祭)休暇明けの19日からは学校が再開するが、当局は27万人超の生徒が登校できない可能性があるとしている。

 政府は10億ランド(約86億円)の緊急支援を打ち出した。(c)AFP/Lyse Comins