【4月15日 AFP】(更新)ウクライナの首都キーウ近郊にある軍需工場が、ロシア軍の攻撃を受けた。工場は、ロシア軍の巡洋艦「モスクワ(Moskva)」撃沈に使われたとされるミサイルを製造していた。

 攻撃を受けたのは、ジュリャヌイ(Zhuliany)国際空港に近いビザル(Vizar)にある工場。ロシア国防省は、海上発射型巡航ミサイル「カリブル(Kalibr)」で14日夜に同工場を攻撃したと発表。15日に現場を訪れたAFP記者は、作業場と管理部の建物が大破しているのを確認した。

 キーウ周辺はここ2週間以上、ロシア軍の大規模な攻撃を受けていなかった。現場付近の木工所の所有者はAFPに対し、「5発着弾した。事務所にいた従業員は衝撃で倒れた」と説明。ロシア軍が「(巡洋艦の)モスクワ破壊の代償を私たちに支払わせようとしている」と語った。

 ウクライナの国営兵器メーカー、ウクロボロンプロム(Ukroboronprom)によると、工場は巡航ミサイル「ネプチューン(Neptune)」を製造していた。ウクライナは、ネプチューンを使い「モスクワ」を撃沈したと主張。一方でロシア国防省は、同艦は弾薬の爆発により損傷し、えい航中に「バランスを崩して」沈没したと説明している。(c)AFP