【4月15日 Xinhua News】中国税関総署の李魁文(Li Kuiwen)報道官兼統計分析司長は国務院新聞(報道)弁公室が13日開いた記者会見で、第1四半期(1~3月)の中国と「一帯一路(Belt and Road)」沿線諸国との貿易額が前年同期比16・7%増の2兆9300億元(1元=約19円)だったと発表した。輸出は16・2%増の1兆6400億元、輸入は17・4%増の1兆2900億元となった。「一帯一路」共同建設構想が提起された2013年以降、中国と「一帯一路」沿線諸国との貿易往来は日増しに緊密になっている。

 李氏は双方の貿易の主な特徴として次の4点を挙げた。

 ①中国の貿易に「一帯一路」沿線諸国が占める割合が着実に高まった。第1四半期の貿易で「一帯一路」沿線諸国が占めた割合は31・1%で、21年通年を1・4ポイント上回った。13年に比べると6・1ポイント拡大した。

 ②エネルギー製品や農産物などの輸入が急速に拡大した。中国が第1四半期に「一帯一路」沿線諸国から輸入した原油と天然ガス、石炭の総額は前年同期比52・5%増の4829億8千万元。沿線諸国からの輸入総額の37・4%を占め、これらの国からの輸入伸び率を15・1ポイント押し上げた。農産物は12・2%増の794億7千万元で6・2%を占めた。

 ③輸出は電気機械製品が半数以上を占め、新エネルギー製品の輸出が活発だった。中国が第1四半期に「一帯一路」沿線諸国へ輸出した電気機械製品の総額は14・2%増の8867億4千万元。沿線諸国への輸出総額の54・2%を占め、これらの国への輸出伸び率を7・8ポイント押し上げた。うち、太陽電池は2・3倍、電動自動車は10・2倍になった。労働集約型製品の輸出は18・2%増の2967億5千万元で、うち玩具とバッグ、繊維品とプラスチック製品が輸出全体の伸び率を2・6ポイント押し上げた。

 ④民間企業の輸出が好調だった。第1四半期の民間企業の貿易額は20・8%増の1兆5700億元。沿線諸国との貿易額全体の53・7%を占め、これらの国との貿易額伸び率を1・8ポイント押し上げた。国有企業の貿易額は23・7%増の6038億6千万元だった。(c)Xinhua News/AFPBB News