【4月14日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2021-22)は13日、準々決勝第2戦が各地で行われ、マンチェスター・シティ(Manchester City)はアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)と0-0で引き分け、2戦合計1-0で準決勝に進出。しかし、終盤に発生した大乱闘が試合に水を差した。

 衝突は試合後の選手用通路でも続き、アトレティコのステファン・サビッチ(Stefan Savic)やシティのジャック・グリーリッシュ(Jack Grealish)ら両チームの選手が、スタッフに制されながら激しく言い合っている様子が動画で確認された。通路には警官の姿もあった。

 アトレティコのディエゴ・シメオネ(Diego Simeone)監督は「見ていなかった」と明かし、「私はピッチでファンに拍手を送っていた。中に入ったときには誰もいなかった」と語った。

 一方、アトレティコの選手の振る舞いについて問われたシティのジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督は「何も言うことはない」と答えた。

 トラブルが始まったのは試合終盤のピッチ上で、アトレティコのフェリペ(Felipe Augusto de Almeida Monteiro)がシティのフィル・フォーデン(Phil Foden)を激しいタックルで倒したことが発端。それをきっかけにコーナーアークの周辺で大勢の選手やスタッフがもみ合いになり、フェリペは退場処分となった。

 シティのジョン・ストーンズ(John Stones)は、英BTスポーツ(BT Sport)に「楽な場所ではなく、厳しい環境であることは分かっていた。終始難しい夜だったが、2試合を通してしっかり守り、自制できたことは素晴らしい」と話した。

 シティは結果的にケビン・デ・ブルイネ(Kevin de Bruyne)が第1戦で決めた1点が決勝点となったが、そのデ・ブルイネはこの日けがで途中交代。重傷だった場合は3冠を狙うチームにとって大きな痛手となる。シティではカイル・ウォーカー(Kyle Walker)も後半、足を引きずりながらベンチに下がった。

 シティは準決勝でレアル・マドリード(Real Madrid)と対戦する。もう一方の準決勝はリバプール(Liverpool FC)対ビジャレアル(Villarreal CF)の顔合わせに決まり、どちらもスペイン勢対イングランド勢のカードとなった。(c)AFP/Tom ALLNUTT