【4月13日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2021-22)は12日、準々決勝第2戦が各地で行われ、レアル・マドリード(Real Madrid)はチェルシー(Chelsea)と90分を1-3で終えると、2戦合計4-4で迎えた延長戦でカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)が決勝点を挙げ、同5-4で準決勝進出を決めた。

 ホームでの第1戦を1-3で落としていた王者チェルシーは、敵地サンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)でメイソン・マウント(Mason Mount)、アントニオ・リュディガー(Antonio Rudiger)、ティモ・ヴェルナー(Timo Werner)がネットを揺らし、驚異の大逆転に迫った。

 だがレアルは80分、ルカ・モドリッチ(Luka Modric)が右足のアウトサイドで華麗なパスを送ると、これにロドリゴ(Rodrygo Silva de Goes)がボレーで合わせ、2戦合計で同点に。ハラハラする一戦は延長戦に突入した。

 延長戦では、第1戦でハットトリックを記録したベンゼマが、アントニオ・リュディガー(Antonio Rudiger)が足を滑らせたのに乗じてヘディングを突き刺し、レアルが準決勝に駒を進めた。

 レアルのカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督は試合後、「ベルナベウで負けるなんて決して思ってはいけない」としつつ「説明できないが、このスタジアムにはわれわれを助けてくれる魔法が存在する」と続けた。

 レアルは準決勝で、マンチェスター・シティ(Manchester City)とアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)の勝者と対戦する。

 一方、チェルシーのトーマス・トゥヘル(Thomas Tuchel)監督は「運がなかった。だからがっかりしている」とコメント。「純粋な個のクオリティーと自分たちのミスで敗れた。勝ち上がるにふさわしかったのだが」と嘆いた。(c)AFP/Tom ALLNUTT