【4月13日 AFP】ウクライナの名門サッカークラブ、ディナモ・キーウ(Dynamo Kyiv)が12日、戦火に見舞われている母国の救済資金を集めるための欧州ツアーを開始し、ポーランドのレギア・ワルシャワ(Legia Warsaw)との親善試合「マッチ・フォー・ピース(Match for peace)」を行った。

 2月24日にロシアによる侵攻が始まって以降、ウクライナリーグは冬季中断が明けても再開しておらず、無期限休止が続いている。

 この日の親善試合では、キックオフ前に両チームの選手がウクライナ国旗をまとい、犠牲者を悼んで1分間の黙とうをささげた。スタンドには2万人以上の観客が集まり、一方のゴール裏に「戦争反対」、もう一方に「ロシアを今すぐ止めよ」と書かれた巨大な横断幕が掲示された。

 集まったお金は、多数のウクライナ避難民を支援している団体に寄付される。試合は国内王者に16回輝いているディナモ・キーウが3-1で勝利した。

 チームはこの後トルコのイスタンブールへ移動し、ガラタサライ(Galatasaray)と対戦してから、ルーマニアのブカレストへ向かう。

 クラブによれば、マンチェスター・シティ(Manchester City)やFCバルセロナ(FC Barcelona)、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)、ACミラン(AC Milan)といったチームとの対戦が組まれる可能性もあるという。(c)AFP