ウィズコロナ下での上海カフェ 売り上げ80%減も営業を続ける
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【4月11日 CNS】上海市では3月28日午前5時から、黄浦江(Huangpu River)を境にエリア別数回に分け、PCRスクリーニング検査が実施され、封鎖管理エリア内の住宅団地は封鎖式管理が実施された。住民の外出だけでなく、住民と車両は入ることはできるが、管理エリアから外に出ることは禁止される。日常生活に必要なデリバリー、宅配便などは非接触配達で配送され、配達員は住宅団地に入ることができない。
この措置が発表された後、あるネットユーザーは微博(ウェイボー、Weibo)で、「みんな食材が手に入るかどうかを気にしているが、私はコーヒーが飲めるかどうかしか気にしていない」と書き込んだ。
コーヒーは上海の消費者にとって特別な存在のようだ。この前、あるネットユーザーが、自分の住んでいる団地が一時的に閉鎖を解除したとき、ある生鮮スーパーでは、みんな小走りで食材を一掃している中、「コーヒーを買いたい」と叫びながら走っている女性を見かけ、「感動した。これこそ上海だ」と投稿した。
老麦珈琲館(The Cottage Cafe&Bar)は2008年に創立され、上海で比較的有名なレトロなカフェだ。創業者の老麦さんも業界で「レトロなライフスタイルの専門家」と呼ばれている。
現在、上海には徐匯区(Xuhui)武康路(Wukanglu)にある武康ビル店と静安区(Jing’an)膠州路(Jiaozhoulu)にある静安寺店の2軒の老麦珈琲館がある。今回のコロナ禍の影響を受け、静安寺店ではイートインを一時休止した。デリバリーサービスは変わらず営業していたが、注文数はわずかだった。「コーヒーはほかの商品と違って、数分以内に届かないと味が落ちてしまうので、デリバリーを頼むのは近くの住民しかいなかった」と、老麦さんは語った。
老麦珈琲館の武康ビル店は通常営業を続けているが、売り上げは通常の6分の1から5分の1にとどまっている。老麦さんにしてみれば、これはすでに予想を超えていた。「こんな状況ではコーヒーも飲めないし、売り上げも出ないだろうと思っていたが、今は、特に週末、思ったよりはよくなっている」と、老麦さんは述べた。
老麦珈琲館の2店舗はいずれも浦西エリアにある。上海の防疫措置によると、4月1日午前3時から浦西エリアで封鎖管理が実施され、4月5日午前3時に解除され、封鎖管理エリア内の住宅団地は封鎖式管理が実施され、住民の外出だけでなく、住民と車両は入ることはできるが、管理エリアから外に出ることは禁止されるという。
「浦西が封鎖管理されると、本当に売上がなくなる。営業できない上、家賃や人件費、水道代、電気代などの出費は変わらないため、頑張るしかない。いまはただ時間通りに解除し、6日に再開する時にはいつも通りになることだけを望んでいる」と、老麦さんは述べた。
特筆すべきは、上海市が3月28日に発表した「全力で感染症対策に携わり、企業の発展を促進するための若干の政策措置」で、税金の還付・減税、家賃減免、財政補助金などの措置を実施することにより、各種企業の負担を軽減し、関連業界と企業が困難を克服し、発展を回復することを支援すると言及した。これにより、老麦珈琲館など上海現地のカフェの経営圧力はある程度緩和されるだろう。
上海は現在、世界で最もカフェが多い都市だという。国営中国中央テレビ(CCTV)財経チャンネルの2021年に上海市が発表した『上海コーヒー消費指数』によると、上海には7000軒近くのカフェがあり、その数は世界のどの都市よりも多い。それだけでなく、2020年初め以降、上海のカフェ数はコロナ禍の影響での減少はなく、かえって逆境の中で増加する傾向があるという。(c)CNS/JCM/AFPBB News