【4月11日 AFP】10日に第1回投票が行われたフランス大統領選で、投票締め切り後に行われた世論調査の結果から、24日の決選投票では現職のエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領が極右政党「国民連合(RN)」のマリーヌ・ルペン(Marine Le Pen)党首を抑えて再選を果たす見通しであることが示された。

 仏世論研究所(Ifop)とコンサルティング会社フィデュシアル(Fiducial)の世論調査では、決選投票での予想得票率はルペン氏の49%に対し、マクロン氏が51%とわずかに優勢。誤差はプラスマイナス3ポイントとされた。

 一方、イプソス(Ipsos)とソプラ・ステリア(Sopra Steria)による共同調査とオピニオンウェイ(OpinionWay)の調査ではいずれも、マクロン氏が54%、ルペン氏が46%となった。

 選挙対策本部で支持者を前に演説したマクロン氏は、「まだ何も決まっていない」と強調。「今後2週間がこの国と欧州にとって決定的なものとなる」として、有権者の支持獲得に全力を尽くすよう訴えた。

 一方のルペン氏はパリで支持者に対し、「私は5年以内にフランスに秩序をもたらす」と表明。第1回投票でマクロン氏に投票しなかった「すべての人」に対し、決選投票では自身に票を投じるよう呼び掛けた。

 第1回投票で敗退する見通しとなった極右評論家のエリック・ゼムール(Eric Zemmour)候補は、自身の支持者に対しルペン氏への投票を呼び掛けた。

 だが社会党、共産党、緑の党に加え、中道右派候補はそろってマクロン氏支持を表明。急進左派のジャンリュック・メランション(Jean-Luc Melenchon)候補は自身の支持者に対し、ルペン氏には投票しないよう訴えたが、マクロン氏への支持表明は避けた。(c)AFP