【4月11日 AFP】(更新)フランス大統領選は10日、第1回投票が行われ、現職のエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領と、極右政党「国民連合(RN)」のマリーヌ・ルペン(Marine Le Pen)党首が24日の決選投票に進む見通しとなった。

 仏テレビ各局は午後8時(日本時間11日午前3時)の投票締め切り直後、世論調査会社が票の一部に基づき予測した各候補の得票結果を報道。得票率はマクロン氏が28.1~29.7%、ルペン氏が23.3~24.7%となる見通しで、マクロン氏のリードは予想を上回った。

 急進左派のジャンリュック・メランション(Jean-Luc Melenchon)候補が19.8〜20.8%で3位、極右評論家のエリック・ゼムール(Eric Zemmour)候補は6.8~7%となる見通しで、かつて主流派だった左右の中道勢力を大きく引き離した。

 保守中道・共和党のバレリー・ペクレス(Valerie Pecresse)候補の得票率は4.3~5%で、ニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)元大統領の同党にとって悲惨な結果となることが予想される。社会党のアンヌ・イダルゴ(Anne Hidalgo)候補の得票率はわずか1.8~2.0%の見通しだ。

 ただし今回の決選投票は、2017年にマクロン氏が66%を得票しルペン氏に圧勝した前回選挙とは異なり、激しい接戦が予想される。(c)AFP/Stuart WILLIAMS and Joseph SCHMID