【4月8日 AFP】独ニュース週刊誌シュピーゲル(Spiegel)は7日、同国の情報機関、連邦情報局(BND)が、ウクライナの首都キーウ近郊ブチャ(Bucha)でロシア兵が民間人殺害について話す無線通信を傍受していたと報じた。殺害へのロシア軍の関与を裏付ける新たな証拠になるとみられる。

 無線通話の中には、ある兵士が自転車に乗った人を撃った時のことを説明するものも含まれていた。

 AFP取材班がブチャの大通りで確認した20人の遺体のうち、3人は自転車と一緒に倒れていた。

 兵士たちは「まるで日常生活について会話しているかのように」殺害について話しており、偶発的な出来事ではなかったようだ。

 シュピーゲルによると、殺害にロシア民間軍事企業「ワグネル(Wagner)」が関与していたことを示す証拠となる無線通話もあるとされる。

 ロシア大統領府(クレムリン、Kremlin)は、ブチャの映像は「フェイク」またはロシア軍の撤退後に撮影されたと主張し、殺害への関与を否定している。一方、ドイツ政府は3月10~18日に撮影された衛星写真に基づき、遺体は少なくとも3月10日から現場に横たわっていたと主張している。(c)AFP