【4月5日 AFP】ウクライナ当局は、首都キーウ西方のモティジン(Motyzhyn)村で村長やその家族ら非戦闘員5人が手を縛られた状態で死亡しているのを発見した。

 AFP取材班は警察の案内で、村長の自宅敷地に隣接する松林に村長ら4人の遺体が半分ほど埋められているのを確認した。5人目の遺体は、庭の井戸の中で見つかった。

 発見されたのは、オリガ・スヘンコ(Olga Sukhenko)村長とその夫、息子のほか、家族以外の男性2人。いずれも後ろ手に縛られていた。地元住民によると、村長や夫は、侵攻したロシア軍に対して協力を拒否していたという。

 地元警察は、村長やその家族は3月24日にロシア軍に拉致されたとしている。

 ウクライナ南東部メリトポリ(Melitopol)では3月11日、市長がロシア軍に拉致されたが、数日後に解放されている。

 モティジンの北約30キロに位置するブチャ(Bucha)では、遺体が通りに散乱していたり、集団埋葬されていたりするのが発見され、ロシアによる戦争犯罪だとの非難の声が高まっている。(c)AFP