【4月6日 AFP】(更新)米財務省は5日、ウクライナへの侵攻を続けるロシアに対し、米国の銀行に預けている資金を使った国債関連の支払いを禁止したことを明らかにした。これにより、ロシアがデフォルト(債務不履行)に陥る危険性が高まった。

 米財務省報道官は当初、AFPに対し、同省が「本日から」ドル建ての支払いを禁止すると説明。だが後に、禁止措置は支払期限だった4日に発効したと訂正した。

 ロシアは世界の金融システムから切り離され、ほぼ完全な経済封鎖状態にあるが、国債の利払いはこれまで一連の制裁措置から免除されてきた。だがこの免除措置も来月で期限が切れる。米国はロシアに対し禁輸措置を取っているが、同国の重要な外貨収入源である石油・ガスの販売代金の受け取りも許可されてきた。

 だが米政府は4日、ロシア軍が占領していたウクライナの町で残虐行為があった疑惑が浮上したことを受け、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領に対する制裁を強化する構えを示していた。(c)AFP