【4月5日 AFP】元男子テニス世界ランキング1位で、四大大会(グランドスラム)通算6勝を誇るボリス・ベッカー(Boris Becker)氏(54)は4日、英ロンドンでの裁判で、所在が分からなくなっているトロフィーに関して破産管財人に「言い逃れ」はしていないと主張した。

 2017年に破産宣告を受けたベッカー氏は、現役時代に手にした9個のトロフィーやメダルなどの資産を引き渡さなかったとして、現在裁判にかけられている。

 この日サザーク刑事法院(Southwark Crown Court)で行われた審理では、これらの記念品を隠そうとして破産管財人に「言い逃れ」をしたのかと検察に追及されたが、「それは事実でない」と否定した。

 2017年の破産をめぐり、24件の罪に問われているベッカー氏だが、本人は不正を否定している。

 ベッカー氏は3回制覇したウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)男子シングルスのトロフィー二つ、1992年バルセロナ五輪の金メダル、1991年と1996年の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament)の優勝トロフィーなどを引き渡していないとされている。(c)AFP