【3月29日 AFP】元男子テニス世界ランキング1位で、四大大会(グランドスラム)通算6勝を誇るボリス・ベッカー(Boris Becker)氏(54)は28日、2017年の破産をめぐる英ロンドンでの裁判で、破産宣告には「ショックを受けた」と同時に「恥ずかしかった」と述べた。

 また、破産宣告によるマイナスイメージが「ベッカーのブランド」を傷つけ、借金返済に充てる金銭の工面が難しくなったと主張。特に母国ドイツと英国で稼ぎに影響が出るなど、「世界中」でパブリックイメージが損なわれたと訴えた。

 破産宣告を受けたのは2017年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2017)が開幕する数日前で、当時は英BBCのほかオーストラリアや日本のテレビ局と仕事をしていたベッカー氏。

「ご想像の通り、私は(破産宣告の)事実にとてもショックを受けた。世界的なニュースになり、私がウィンブルドンのゲートを通るときには誰もが知っていたからだ。自分が破産したことで、とても恥ずかしかった」と述べた。

 ベッカー氏は破産宣告を受けた後、現役時代に獲得したトロフィー9個やメダルなどの資産を引き渡さなかったとして破産法の下で24件の罪に問われているが、いずれも否定している。(c)AFP