【4月1日 AFP】デンマーク北部フレゼリクスハウン(Frederikshavn)沖で3月30日、国際環境NGOグリーンピース・インターナショナル(Greenpeace International)の活動家11人がロシア産原油のタンカー間の移し替えを阻止した。同NGOが明らかにした。ウクライナに侵攻したロシア産の化石燃料の禁輸を求めての行動だという。

 グリーンピースの広報を務めるエマ・オーレンシュレーガー(Emma Oehlenschlager)氏は「活動家は超大型タンカー『プルタミナプライム(Pertamina Prime)』の針路を遮り、もう一隻が接近して原油を移し替えるのを阻止した」とAFPに説明した。

 タンカーはいずれもロシアのものとされる。原油約10万トンが移し替えられる予定だった。

 活動家はカヤックに乗ったり、冷たい海を泳いだりしてタンカーの針路を遮った。「(政府は)戦争をあおるな」と書かれたプラカードを掲げたり、プルタミナプライムの船体に「原油は戦争をあおる」と書いたりした。

 グリーンピースのデンマーク支部はこの2週間、ロシア産原油の移し替え阻止を何度か試みてきたが、成功したのは今回が初めて。これまではタンカーに針路を変えられたり、加速されたりして失敗したという。(c)AFP