【4月1日 AFP】(更新)米国のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は3月31日、高騰する石油価格を抑えるため、同国の戦略的備蓄から過去最大規模となる1日当たり100万バレルを6か月にわたり放出すると発表した。

 バイデン氏は、備蓄放出は燃料価格上昇に苦しむ米国人の「痛みを和らげる」ことにつながると述べた。また、石油業界に対し、価格高騰により生じる「記録的な利益に甘んじてはならない」と警告。「米国の真の持続的なエネルギー自立のための新たな土台を構築」したいと述べた。

 ホワイトハウス(White House)は声明で、「今回の放出規模は前代未聞であり、世界でこれほど長期間にわたって日量100万バレルの石油備蓄が放出されたことはない。この記録的な放出により、国内生産が増加する年末までのつなぎとして歴史的な供給量を確保できるだろう」と述べた。(c)AFP