【4月1日 AFP】男子プロテニス協会(ATP)は31日、先日のマイアミ・オープン(Miami Open 2022)男子シングルス4回戦で、主審のカルロス・ベルナデス(Carlos Bernardes)氏と激しく口論するなどしたニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)に対し、3万5000ドル(約425万円)の罰金を科すと発表した。

 大会第9シードのヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)に敗れたキリオスは、この試合で複数回にわたってベルナデス氏に暴言を吐き、「ひどい」「恥ずかしい」といった言葉を浴びせた。

 26歳のキリオスは、2件の反スポーツマン行為で計1万ドル(約120万円)、暴言で2万ドル(約245万円)、みだらな言葉を発したとして5000ドル(約60万円)の罰金を言い渡された。

 キリオスは先月中旬、ベルナデス氏が主審を務めたBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2022)の試合でもラケットを投げたり不適切な発言をしたりして、合計2万5000ドル(約305万円)の罰金処分を科されていた。

「ATPは彼について何もしない」と不満を述べたキリオスは、「彼は次の大会に姿を見せるだけで、どれだけひどいものだったかはみんな忘れてしまう」と続けた。

「俺や自分のガールフレンド、陣営は皆、ひどい発言に対処しなければならないのに、ATPは気にかけてくれない」 (c)AFP