【4月1日 AFP】(更新)ウクライナ当局は3月31日、同国北部のチェルノブイリ(Chernobyl)原子力発電所を占拠していたロシア軍が、撤退を完了したと発表した。

 チェルノブイリ原発の立ち入り禁止区域を管理するウクライナ政府機関はフェイスブック(Facebook)に「チェルノブイリ原発の敷地内にはもはや部外者はいない」と投稿した。

 ウクライナの国営原子力企業エネルゴアトム(Energoatom)はこれに先立ち、ロシア軍が同原発とその周辺の立ち入り禁止区域から撤退を開始したと発表していた。

 エネルゴアトムはメッセージアプリのテレグラム(Telegram)に「けさ、侵略者たちはチェルノブイリ原発から撤退する意向を表明した」と投稿。ロシア軍は「2列縦隊でベラルーシとウクライナの国境に向けて行進」し、同原発に残っているのは「少数の」ロシア兵だけとした。

 また、原発作業員が居住する都市スラブチッチ(Slavutych)を包囲しているロシア兵が、ベラルーシに移動するために隊列を組んでいるという証拠もあるという。

 ロシアはウクライナへの侵攻を開始した2月24日、同原発を占拠していた。(c)AFP