【4月1日 AFP】ロシアの反体制活動家イリヤ・パホモフ(Ilya Pakhomov)氏は今週、首都モスクワのアパートに帰宅すると、玄関の扉に落書きがあり、ウクライナの「協力者」だと非難するステッカーが貼られているのを発見した。

 ロシアが2月24日にウクライナ侵攻を開始して以来、国内の反体制派からは、同様の脅迫行為を受けたとの報告が相次いでいる。オレク・オルロフ(Oleg Orlov)氏も自宅玄関に「Z」と落書きされ、自身の写真と共に「協力者」というメッセージを貼り付けられた。

「Z」の文字は、ロシア当局やウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の支持者の間で、同国の軍事行為への支持を表明するために広く使われている。

 収監されている反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏の支持者であるパホモフ氏は先月30日、白い塗料で「Z」と落書きされた自宅玄関の写真をツイッター(Twitter)に投稿。ドアには「協力者」と記された同氏の写真のほか、「祖国を売るな」との警告文や、軍に関する「偽情報」の流布を禁止する新法に同氏が違反したことをほのめかす文言があった。

 パホモフ氏は「この手のことはSNSで目にしてきた。明らかに『上から』の指示で組織的に行われている」との見方を示した。警察に通報する意向だが、実際に捜査が行われることは期待していない。(c)AFP