【4月1日 CNS】北京冬季五輪では、競技場で国内外のアスリートが青い空の下で飛びはね、宙返りする場面が印象深かった。スモッグに悩まされていた数年前から、青空が新常態となった現在に至るまで、北京の生態環境の質は日増しに改善し、大気質は明らかに向上し続けている。

 北京市生態環境モニタリングセンターの劉保献(Liu Baoxian)主任はインタビューで、北京の大規模な大気汚染対策の実行は1998年から始まったと語った。そして、複合汚染の特徴を控え、北京は16段階の大気汚染の統制措置を実施し、環境効果は次第に表れてきたと説明した。

 北京市は、全国に率先して都市大気質予測・予報システムを確立し、きめ細かな汚染対策の実行のために技術サポートを行っている。

 大気質の予測・予報と比べ、PM2.5の発生源解析は環境と汚染源の間の定量的な関係を説明するものだ。北京市は2013年から3サイクルのPM2.5の発生源解析を行った。PM2.5の発生源の組成と地域への広がりの影響の定量的な分析により、大気汚染対策の主要対象と優先順位を特定し、的確なスモッグ対策の実行のために重要な指導を行い、中長期的なきめ細かな汚染対策の実行のためにより良いサービスを実施できる。

 北京市はまた、「天地空」一体化・インテリジェンス化された大気質グリッドモニタリングシステムを構築した。病院でCTスキャンを行うように、すべての郷・鎮(街道)の粒子状物質のモニタリングを完全にカバーし、汚染源をより明確に識別することにより、大気汚染対策を支援する。

 全体的に見ると、北京の大気汚染源はローカル汚染源と地域汚染源に分かれており、現段階ではPM2.5の主要発生源のうち、ローカル排出が6割を占めている。

 汚染対策の実行に伴い、北京市は石炭燃焼による汚染問題をほぼ解決。電力と天然ガスを中心に、地熱エネルギーと太陽エネルギーを補助的なものとするクリーンエネルギーシステムを段階的に構築している。

 ローカル排出における各種汚染源の絶対量は「スリム化」を実現した。現在、ローカル汚染源は移動、生活、粉じん、工業汚染源が主で、その割合はそれぞれ46%、16%、11%、10%となっている。

 世界の人口密集都市と同様、移動発生源は現在、北京のPM2.5の一番の発生源となっている。北京は「厳しい基準の実行、淘汰(とうた)の促進、監督管理の強化」に加え、交通規制、経済政策の奨励などの措置により、「車、ガソリン、道路」を一体化した北京の自動車排出ガス制御システムを徐々に形成している。2021年、北京の大気質は初めて全面的に目標基準に達し、北京の汚染対策の道の科学的効果を実証した。

 国連環境計画(UNEP)は「北京20年間大気汚染対策の歩みと展望」評価報告書を発表し、北京は大気環境の質の改善において注目すべき効果を収めたとみなしている。

 北京の大気汚染対策は歴史上、多くの先進国の都市よりも複雑で困難だ。石炭による汚染もあれば、自動車による汚染もある。北京は先進国の汚染対策の経験を参考に、現地汚染の特徴に基づき、ばい煙型汚染対策の実行から工業、自動車、粉じんなどの総合汚染対策の実行に至るまで、大気質の持続的な改善を実現。UNEPから「北京の奇跡」と称賛されている。(c)CNS/JCM/AFPBB News