【3月31日 AFP】国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は30日、ロシアの侵攻を受け国外に逃れたウクライナ難民が400万人を超えたと発表した。

 国外避難のスピードと規模は、第2次世界大戦(World War II)以降の欧州では最大。UNHCRは当初、最終的に最大400万人の難民が発生する可能性があるとしていたが、実際の数は侵攻開始から5週間で予想を上回った。

 UNHCRによると、侵攻が始まった先月24日以降、401万9287人のウクライナ人が国外に避難。うち230万人以上が、西側のポーランドへ向かった。

 難民の約90%は女性と子ども。18~60歳の男性は徴兵の対象となっているため、出国できない。西側に向かう難民の流れはここ1週間で減速し、1日当たり約4万人となっている。

 政府支配地域に住んでいた人口の4分の1以上が避難を強いられており、国内避難民は650万人と推定されている。(c)AFP/Robin MILLARD, Christophe VOGT