【3月28日 AFP】アフガニスタンで政権を掌握したイスラム主義組織タリバン(Taliban)はこのほど、男性の親族の付き添いなく女性だけで飛行機を利用することを禁止した。

 タリバンは自国のアリアナ・アフガン航空(Ariana Afghan Airlines)とカーム航空(Kam Air)に対し、成人男性の親族を意味する「後見人」の同伴者がいない女性の搭乗を禁じるよう命じた。 

 航空当局がAFPに明かしたところによると、24日にタリバン、同航空2社、カブール空港入管当局の代表者による会合が開かれ、規制の実施が決まったという。

 AFPが入手した、アリアナ・アフガン航空幹部が職員に宛てた文書には、「国内・国際便を問わず、男性の親族の同伴がない女性は搭乗を許されない」と書かれていた。

 宗教的規則の取り締まりを行う勧善懲悪省の報道官は、禁止令を出した事実はないと否定。だが、AFPが取材した旅行代理店2社は、女性だけの利用者への切符の発行を停止したと認めた。

 この禁止令が外国人にも適応されるかは不明。ただし、米国のパスポート(旅券)を所持するアフガン人女性が先週、搭乗を拒否されたという現地報道もある。

 タリバンは既に、女性だけで都市間を車で移動することを禁じている。また23日には、女子の中等教育を再開したものの、数時間後に再び停止を命じた。(c)AFP