【2月9日 AFP】アフガニスタンでイスラム主義組織タリバン(Taliban)が再び権力を掌握してから約半年。タリバンは首都カブールから、前政権の目に見える痕跡を抹消してきた。

 以前の共和国旗は撤去され、英雄の壁画は消され、タリバンの攻撃による死者の慰霊碑も無くなった。

 爆発の影響を防ぐ防爆壁には、タリバンが樹立を宣言したイスラム首長国のスローガンが掲げられ、「神のご加護で、われわれの国家はアメリカ人を打倒した」などの言葉が書かれている。

 カブール中心部の美容院の多くが、店頭に掲示していた流行のヘアスタイル姿の女性のポスターを撤去した。

 以前は市内各地で、第1次タリバン政権に対するゲリラ戦を率いた故アフマド・シャー・マスード(Ahmad Shah Massoud)司令官を描いた壁画が見られたが、現在は覆い隠されている。

 カブールを見渡せる丘の上には、かつては黒・赤・緑のアフガン共和国旗が翻っていたが、今では旗のないポールだけが残されている。(c)AFP/Mohd RASFAN