【3月28日 AFP】北京冬季五輪で、禁止薬物陽性により物議を醸したフィギュアスケート女子のカミラ・ワリエワ(Kamila Valieva、ロシア)が、サランスク(Saransk)で開催された国内大会で実戦復帰し、「氷に立てて幸せ」と話した。

 大会はチャンネルワン・カップ(Channel One Cup 2022)と呼ばれる団体戦で、母国のウクライナ侵攻によりロシア選手が出場を禁止された世界選手権(ISU World Figure Skating Championships 2022)の裏で行われた。

 15歳のワリエワは記者団に対して「氷に立ててとても幸せだし、チャンネルワン・カップが開催されてうれしい」と話し、「疲れたときには観客の人たちがエネルギーをくれる。彼らのおかげで進み続けられる」と感謝した。

 ワリエワは26日の女子ショートプログラム(SP)では83.63点を出して1位だったが、27日のフリースケーティング(FS)は173.88点で、176.12点をマークしたアンナ・シェルバコワ(Anna Shcherbakova、ロシア)に上回られた。優勝はシェルバコワのチームだった。(c)AFP