ヘビー級王者ウシクがウクライナ出国、ジョシュアとの再戦準備で
発信地:キエフ/ウクライナ
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【3月26日 AFP】ボクシング、WBAスーパー・IBF・WBO世界ヘビー級王者のオレクサンドル・ウシク(Oleksandr Usyk、ウクライナ)が、アンソニー・ジョシュア(Anthony Joshua、英国)との再戦に向けた準備を開始するために、戦争で引き裂かれた母国を離れた。ウシクのマネジャーが25日、AFPの電話取材で明らかにした。
2月24日にロシアによる軍事侵攻が開始された直後、家族を守るためにウクライナへ戻っていた35歳の王者ウシクについて、同国キエフに居住しているマネジャーのヤロスラフ・ロードキパニジェ(Yaroslav Lordkipanidze)氏は、「彼(ウシク)は再戦に備えるべく海外へ向かった」と語った。出発は「数日前」としたものの、現在の居場所に関する詳細は明らかにしなかった。
ウシクは昨年9月、英ロンドンで行われた統一戦でジョシュアに3-0の判定勝ちを収めた。ジョシュアはすぐさま再戦への意気込みを示しており、両者の一戦は早ければ今夏にも実現する可能性がある。
ウクライナのスポーツ界で、ロシアによる母国侵攻に抵抗することを表明したトップ選手の一人であるウシクは、ロシアの攻撃開始から数日後にキエフにある自宅の地下室で米CNNのインタビューに応じ、「家や妻、子どもたち、そして近しい人々を守っている」と話していた。(c)AFP
