【3月2日 AFP】ボクシングの元3階級王者であるワシル・ロマチェンコ(Vasyl Lomachenko)、さらにはWBAスーパー・IBF・WBO世界ヘビー級王者のオレクサンドル・ウシク(Oleksandr Usyk)というウクライナのボクサーが、ロシアの侵攻を受けている母国を守る戦いに参戦するとみられている。

 34歳のロマチェンコは、自身のフェイスブック(Facebook)に軍服を着てライフルを肩に掛けた写真を投稿。昨年9月にアンソニー・ジョシュア(Anthony Joshua、英国)を下して新王者となったウシクも、戦争に参加するため英ロンドンを離れたといわれている。

 ウシクは戦うためウクライナへ向かったのかという英BBCの取材に対して、プロモーターを務めるアレクサンデル・クラシュク(Alexander Krassyuk)氏は「すべてのウクライナ人は防衛に参加する」と話した。

 元世界ヘビー級王者で、現在はウクライナの首都キエフの市長であるビタリ・クリチコ(Vitali Klitschko)氏も参戦の見込みで、ビタリ氏の弟でこちらも元ヘビー級王者であるウラディミール(Wladimir Klitschko)氏も、予備役で領土防衛隊に登録した。

 ウラディミール氏は「自分はウクライナ人で、そしてファイターだ」と話し、「われわれの最も強い武器は、自由な国で生きるという意志と願望であり、そしてわれわれは、自らが望む方向へ進むことを選んだ」と続けている。(c)AFP