【3月25日 CNS】中国では近日、コーヒーチェーンの話題が続いている。米国のブルーボトルコーヒー(Blue Bottle Coffee)が2月に中国本土第1号店を上海にオープン。中国の新興チェーンのSeesaw Coffeeは シリーズA ++で資金を調達したと発表した。郵便事業を手がける中国郵政集団(China Post Group)もカフェ業界に進出している。

 中国では米国のスターバックス(Starbucks)が1999年1月、北京市に1号店をオープン。現在は中国本土に約5400店舗を数えるまで成長したが、その間にカナダのティム・ホートンズ(Tim Hortons)、英国のコスタコーヒー(Costa Coffee)、中国のManner Coffee、瑞幸珈琲(ラッキンコーヒー、Luckin coffee)、Seesawなど国内外のコーヒーブランドも市場に進出している。

 都市部の商業施設にはこうしたカフェが集まり、高品質のコーヒー豆に一流ブランドのコーヒーマシン、そして専門知識を持つバ​​リスタたちがこだわりのコーヒーを提供している。

 価格は通常30~40元(約570~760円)程度。決して安くはないが、芸術的に装飾された店舗で高級なコーヒーをリラックスして味わうスタイルは、ペースの速い生活を送る現代人たちのニーズに応えている。

 コーヒーブームが続く中、石油大手の中国石化(シノペック、Sinopec)、漢方薬の同仁堂(Tongrentang)、中国郵政などの中国企業が業種を超えてカフェ業界に参入している。

 企業リサーチ会社の艾媒諮詢(iiMedia Research)が発表した「2021年中国コーヒー産業開発調査リポート」によると、中国のコーヒー市場は急速な成長期にあり、2025年には市場規模が1兆元(約19兆円)に達するという。(c)CNS/JCM/AFPBB News