【3月24日 CGTN Japanese】中国の科学者は自国の宇宙ステーションに滞在中の宇宙飛行士の手を通じて、無重力環境における細胞の長期培養システムとモデル細胞を初めて確立しました。宇宙ステーション内ではすでに、複数の世界最先端の生命科学実験が実施されています。

 中国有人宇宙プロジェクトの宇宙飛行士部門の関係者によりますと、中国は世界初の遺伝子リプログラミングを通じて、人間の尿内に存在する腎上皮細胞を活発で多様な機能を持つ幹細胞に変化させ、さらに続けて心筋細胞に分化させたとのことです。また、遺伝子プログラミング技術によって蛍光タンパク質を出現させました。この蛍光タンパク質は、心筋細胞の収縮過程中に発生した「カルシウムシグナル」に反応して蛍光を点滅しました。無重力の環境下で、心筋細胞の収縮過程におけるこの美しい光が観測されたのは、世界初です。

 宇宙空間で得られたこの技術を通じて、無重力環境下での心血管変化の特徴を把握することで、心臓病や老化、長寿などの研究に非常に良い実験モデルが提供されるとみられています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News