【3月21日 AFP】ウクライナ南東部マリウポリ(Mariupol)市当局は20日、約400人が避難していた学校がロシア軍に爆撃されたと発表した。また、一部の住民が強制連行されているとしてロシアを非難した。

 マリウポリ市当局はメッセージアプリのテレグラム(Telegram)で「昨日(19日)、ロシア軍に美術学校が爆撃された」と説明。学校には女性や子ども、高齢者約400人が避難していたが、「今もがれきの下敷きになっている」と訴えた。

 住民の一部はロシアに強制連行され、ウクライナのパスポート(旅券)を没収されたとしている。

 マリウポリが属するドネツク(Donetsk)州の行政担当者は、これまでに1000人以上がロシア軍に強制連行されて収容所に送られ、パスポートなどの書類を没収されたほか、携帯電話も検査されているとして、国際社会の介入を呼び掛けた。

 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は20日に公開した動画で、数百人が避難していた学校への爆撃は「テロ」だと非難。戦争を終わらせる唯一の方法として、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領との直接会談の開催を改めて呼び掛けた。(c)AFP