【3月18日 AFP】オーストラリアのサンゴ礁「グレートバリアリーフ(Great Barrier Reef)」で、「広範囲に及ぶ白化現象」が再び確認された。豪当局が18日、明らかにした。北東沖では平均海水温が平年より高くなっており、国連教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO)の世界遺産(World Heritage)に登録されている同サンゴ礁群のさらなる状態悪化が懸念される。

 グレートバリアリーフ海洋公園局(Great Barrier Reef Marine Park Authority)によると、全長2300キロのサンゴ礁群を上空から観察したところ、高温による被害が確認された。

 ここ1週間の海水温は、海洋公園全域で平均より0.5~2度高く、最北部や沿岸部では2~4度高かった。

 同局は週次報告で、「海洋公園全域で白化現象が確認された。白化は広範囲に及んでいるものの、その影響の程度は軽微から重度まで、各地で差がある」と説明した。最も深刻だったのはタウンズビル(Townsville)沖だという。

 サンゴ礁群をめぐっては、世界遺産からの格下げが取り沙汰されており、世界遺産委員会(World Heritage Committee)による視察が近く予定されている。(c)AFP/Andrew LEESON