【3月18日 AFP】ウクライナ西部リビウ(Lviv)の民家の庭で、軍を支援するための「チェコのハリネズミ」と呼ばれる対戦車障害物作りが行われている。

 家具職人のタラス・フリプチャク(Tarass Filipchak)さんは、ロシアによる侵攻初日に兄弟から「よく聞くんだ。対戦車障害物が必要になる」と言われたと振り返る。

 家を建設中だったフリプチャクさんは、建材が第2次世界大戦(World War II)中に複数の国で使われていた「チェコのハリネズミ」を作るのに適していることを知った。

 SNSで呼びかけると、友人や知人だけではなく知らない人までも必要なものを持ってきてくれたり、手を貸してくれたりしたという。

「こんなことをするとは思ってもいなかった。わたしたちは、平和を愛する人道主義者なんだ」

 作り方はインターネットで調べた。「ウィキペディア(Wikipedia)を開き、どこで誰が発明したのか調べて、同じように作り始めた」とフリプチャクさん。

「チェコのハリネズミ」の重さは一つ100キロほどで、ウクライナ軍によって首都キエフなど各地に輸送されている。(c)AFP