【3月17日 AFP】ウクライナの元男子テニス選手、アレクサンドル・ドルゴポロフ(Alexandr Dolgopolov)氏(33)は16日、ロシアが侵攻する生まれ故郷のキエフに帰還し、武器を手に防衛に参加する姿勢を示した。

 ドルゴポロフ氏はライフルとヘルメット、防弾チョッキの写真をSNSに上げ、「以前はラケットとストリングだったが、今はこれ」と投稿。自身のインスタグラム(Instagram)で「やあキエフ、われわれの故郷を守るため、自分ができることをしようと思って帰ってきた」と伝えた。

 安全のため家族をトルコに避難させた際、「元職業軍人」からライフルの扱い方を教わったという。

 2012年には世界ランキングで自己最高の13位まで上り詰めたドルゴポロフ氏。ツアーでは通算3勝を記録したが、手首のけがを理由に2021年5月に現役を引退した。

 ウクライナではドルゴポロフ氏の他にも、多くの現役、元スポーツ選手がロシアの侵攻に抵抗するため武器を手に取っている。

 テニス界では、2013年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2013)でロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)を破ったことで知られるセルジ・スタホフスキ(Sergiy Stakhovsky)氏が、予備役に加入している。(c)AFP