【3月17日 AFP】フランステニス協会(FFT)は16日、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)ら新型コロナウイルスのワクチンを接種していない選手について、「現状では」今年の全仏オープン(French Open 2022)に出場できるとの見通しを示した。

 四大大会(グランドスラム)通算20勝のジョコビッチは、ワクチン未接種のため今年の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2022)欠場を余儀なくされた。オーストラリアでは法廷闘争にまで発展した末に国外退去となった。

 全仏オープン出場についても懸念があったが、フランスでは今週ワクチンパスなどの新型コロナ対策規制が撤廃されたため、参加への支障がなくなったという。

 大会ディレクターを務めるアメリー・モウレズモ(Amelie Mauresmo)氏は、記者会見で「現状ではジョコビッチの全仏オープン出場を妨げるものは何もない」とコメント。「可能な限り最高のエントリーリストを用意するのがわれわれの目標」とした。

 一方で全仏オープンの主催者は、状況が変わる可能性もあると強調した。

 ワクチン接種の拒否を明確にしているジョコビッチは、現在米国で行われているBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2022)も欠場を強いられている。

 FFTは15日、ロシアによるウクライナ侵攻を受け、ロシアとベラルーシの選手は全仏オープンに出場できるが、中立旗の下での参加になると発表。すでに男女ツアーや他のグランドスラム大会が発表していた内容と足並みをそろえていた。(c)AFP