【3月10日 AFP】男子テニスのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は9日、米国政府が課している新型コロナウイルス対策の入国制限により、出場予定だった今月のBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2022)とマイアミ・オープン(Miami Open 2022)を欠場することになったと発表した。

 ワクチン未接種のジョコビッチはツイッター(Twitter)で、米国民以外が入国する際はワクチン接種を必要とする規則により、欠場を強いられることになったと説明した。

 前日には接種状況に懸念を残しつつも、BNPパリバ・オープンのドローに名を連ねていたが、ジョコビッチは「渡航できる可能性が低いことは分かっていた」と明かし、「米疾病対策センター(CDC)が規制に変更がないことを認めたため、私は米国ではプレーできなくなった。素晴らしい両大会でプレーする選手の幸運を祈る」と続けた。

 両大会はマスターズ1000(ATP Masters 1000)の大きな大会だが、米国が敷く入国規制を踏まえ、ジョコビッチの出場は数週間にわたり不透明な状況が続いていた。

 ジョコビッチは1月、未接種入国者の要件を満たしていなかったとして、全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2022)の出場も禁じられた。

 BNPパリバ・オープンの主催者は、ジョコビッチのドローの位置にはグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)が移り、ディミトロフがもともと組み込まれていた枠にはラッキールーザーが入ると明かした。(c)AFP