【3月17日 AFP】(更新)福島県沖で16日午後11時36分、マグニチュード(M)7.3の地震があり、東北の一部沿岸部に高さ1メートルの津波注意報が発令された。気象庁が発表した。

 震源の深さは60キロ。東京を含む東日本各地が揺れに見舞われた。NHKによると、宮城県石巻市で20センチの津波を観測した。

 記者会見した松野博一(Hirokazu Matsuno)官房長官は、福島・宮城両県で警察や救急車を呼ぶ通報が相次いでいると述べた。テレビ局は、東北地方で損壊した建物の様子を放送。宮城県仙台市青葉区にある仙台城では石垣の一部が崩落した。

 原子力規制庁によると、2011年の東日本大震災で炉心溶融(メルトダウン)が発生した福島原発や、宮城県の女川原発で異常は確認されていない。

 東京電力(TEPCO)によると、関東地方では一時、東京の70万軒を含む約200万軒以上が停電。電力はその後、徐々に復旧した。東北電力(Tohoku Electric Power)によると、東北地方では15万6000軒が停電している。

 JR東日本(East Japan Railway)によると、福島市北郊では新幹線が脱線したが、けが人が出たとの情報はない。(c)AFP/Natsuko FUKUE / Tomohiro OSAKI