【1月21日 AFP】イスラム建築の最高傑作の一つとされ、国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産(World Heritage)に登録されているアフガニスタンの尖塔(せんとう)が、今週発生した2回の地震により倒壊の恐れがあると、当局者が19日、明らかにした。

 アフガニスタン中部ゴール(Ghor)州の当局者によると、同州にある12世紀に建てられた高さ65メートルのジャムのミナレット(尖塔、Minaret of Jam)は以前から傾いており、早急な修繕作業を要していた。今回の地震でさらに状態が悪化したという。

「れんがの一部がはがれ落ち、ミナレットそのものがさらに傾いた」とし、「適切な処置を講じないと、ミナレットが倒壊する恐れがある」と説明した。

 17日に発生した2回の地震では、西部バドギス(Badghis)州で少なくとも22人が死亡、家屋数百戸が損壊した。揺れはアフガン全土で感じられた。

 ユネスコは「数日前に地震が発生したが、(中略)現時点ではミナレットが危うくなったという説を支持する証拠はない」としつつ、「ゴール州の担当者に真偽の確認を要請した」と述べた。(c)AFP