【3月16日 AFP】2016年のリオデジャネイロ五輪・自転車BMX女子で銅メダルを獲得したベネズエラのステファニー・エルナンデス(Stefany Hernandez、30)が、同国の首都カラカスのレストランで同性愛嫌悪の暴力被害に遭ったことを明かした。

 エルナンデスは12日、自身のインスタグラム(Instagram)で「彼らは私をぶった」と明かし、「警備員に顔と耳をぶたれた。突き飛ばされたり、侮辱されたりもした」と被害を説明。「彼らは友人グループと一緒になって、私を追い出した。グループの中に、同性愛嫌いで私のことが気に入らず、攻撃したがっている者がいた」と続けた。

 これを受け、ベネズエラのタレク・ウィリアム・サーブ(Tarek William Saab)検事総長は13日、この件の捜査を開始し、男1人を重暴行容疑で逮捕したことをツイッター(Twitter)で発表した。

 レストランの支配人は、事件は施設内のバーで起こり、営業権をすぐさま取り消したと発表している。

 ベネズエラでは、同性愛者は結婚や養子縁組、パートナーに代わって医療判断を下すことは認められていない。(c)AFP