【3月16日 AFP】サッカードイツ・ブンデスリーガ1部のフランクフルト(Eintracht Frankfurt)は15日、政府からの警告を受け、ロシアのITセキュリティー大手カスペルスキー(Kaspersky)とのスポンサー契約を解消したことを発表した。

 フランクフルトはロシアがウクライナに侵攻した後、ドイツ連邦電子情報保安局(BSI)に連絡を取ってカスペルスキーの情報を求め、すでに同社との契約を停止していた。その後BSIから、カスペルスキーのサイバーセキュリティーシステムの信頼性に関して警告があったことを受け、決断を下した。

 フランクフルトは「国籍ではなく事実」に基づいて判断したと発表。クラブ広報は「カスペルスキー社の保護製品、サービスに対する信用が決定的に変化した」と説明し、「スポンサー契約を即時打ち切ることを同社に伝えた」と明かした。

 クラブはカスペルスキーとのスポンサー料15万ユーロ(約1950万円)をウクライナを支援する慈善団体に寄付したと伝えられている。

 独サッカーでは、2部のシャルケ04(Schalke 04)が2週間前、ロシアの国営エネルギー大手ガスプロム(Gazprom)との契約を打ち切っている。(c)AFP