【3月8日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)に所属するFWロベルト・レワンドフスキ(Robert Lewandowski)が、ウクライナへの侵攻後にサイバー攻撃を受けたロシアのネットワーク確保に協力したと報じられている、中国通信機器大手・華為技術(ファーウェイ、Huawei)とのスポンサー契約を解消した。

 ポーランド代表のレワンドフスキの代理人を務めるトマシュ・ザビスラク(Tomasz Zawislak)氏は、AFPに宛てた発表文の中で「われわれは本日、ロベルト・レワンドフスキとファーウェイブランドとの間で結ばれていたマーケティング協力を解消する決断を下した」と述べたが、理由については明記しなかった。

「従って、われわれにとっての全てのプロモーション活動履行は停止される」

 今回の決断は、ウクライナを支持するハッカー集団からサイバー攻撃を受けたロシアに対し、ファーウェイがインターネットを確保する上での手助けをしたと報じた英大衆紙デーリー・メール(Daily Mail)の記事と関係があると、ポーランドメディアは伝えている。

 非常に簡潔な文章でレワンドフスキとの契約解消を認めたファーウェイだが、同社のポーランド支社はデーリー・メール紙の報道を「フェイクニュース」だと一蹴した。

 ロシアによる侵攻を受け、レワンドフスキは隣国ウクライナの人々への支援を表明しており、試合中には同国の国旗と同じ配色の腕章を巻いている。

 国際サッカー連盟(FIFA)の年間表彰式「ザ・ベスト・FIFAフットボールアウォーズ(The Best FIFA Football Awards)」で、男子の年間最優秀選手賞を2年連続で受賞しているレワンドフスキは、「あそこで起きていることを世界は許容できない。全世界がウクライナを支持するよう願う」とコメントした。(c)AFP