【3月15日 AFP】ロシアのウクライナ侵攻を受け、ロシア人オーナーのロマン・アブラモビッチ(Roman Abramovich)氏に資産凍結の制裁が科されたイングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)は14日、チケット販売の再開許可を英政府に働きかけていると明かした。

 英政府は前週、ウクライナ侵攻を受けた措置の一環としてアブラモビッチ氏に制裁を科し、チェルシーを特別なライセンスの下に置いている。このライセンスはチェルシー、ひいてはアブラモビッチ氏の新たな収益創出を阻むのが目的。

 これに伴い、現在チェルシーは本拠地スタンフォード・ブリッジ(Stamford Bridge)でホーム、アウェーの両サポーターにチケットを売ることができず、敵地での試合でもチェルシーファンへのチケット販売が禁じられている。

 この日コメントを発表したチェルシーは、チケット販売の権利を求めて閣僚に働きかけており、ライセンス修正に向けて毎日話し合いを行っていることを明かした。クラブによれば、プレミアリーグとイングランドサッカー協会(FA)もチケット販売の禁止をめぐり「競技の完全性の問題」を提起しているという。

 ライセンスは最初に課されてからすでに修正されており、試合日の支出限度額は50万ポンド(約7700万円)から90万ポンド(約1億4000万円)に増えている。(c)AFP