【3月14日 AFP】21-22フランス・リーグ1は13日、第28節の試合が行われ、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)は下位ボルドー(FC Girondins de Bordeaux)を3-0で下したが、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2021-22)で再び敗退したことに怒りを募らせたホームのファンからは、リオネル・メッシ(Lionel Messi)やネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)といったスター選手に終始やじが飛ばされた。

 本拠地が重苦しい雰囲気になる中、ファンの指笛を免れたのはレアル・マドリード(Real Madrid)とのチャンピオンズリーグで2得点を挙げたキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)だけだった。

 エムバペに再びゴールが生まれ24分に先制したPSGは、ネイマールとレアンドロ・パレデス(Leandro Paredes)が後半に追加点をマークした。

 オリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)とニース(OGC Nice)に15ポイント差をつけ、サンテティエンヌ(AS Saint-Etienne)に並ぶ最多10回目の優勝に向けて順調に進んでいるPSGだが、ファンのいら立ちが噴出した。

 7度のバロンドール(Ballon d'Or)受賞を誇り、アルゼンチン代表での不振の時期でさえブーイングされた経験がなかったメッシだが、この日はボールを持つたびに指笛を吹かれていた。

 PSGのマウリシオ・ポチェッティーノ(Mauricio Pochettino)監督は、選手たちはこうした敵意に「悲しい気持ち」だったと明かした。

 ポチェッティーノ監督は「悲しみというのがふさわしい言葉だと思う。ここパルク・デ・プランス(Parc des Princes Stadium)でこのような夜を経験する悲しみだ」と述べた。

「メッシとネイマール? 全員が影響を受けた。失望やフラストレーションは理解しているしわれわれも共有しているが、責任はチームにある。チームとしてこれを受け入れなければならないだけだし、最後まで団結するだろう」

 スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)でメッシやネイマールとチームメートだったアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)のルイス・スアレス(Luis Suarez)は、両選手に対する支持をSNSに投稿した。

 スアレスは3人の写真を添えて「いつも通り記憶にないサッカー。いつも君たちのそばにいる。二人とも大好きだ!」と記した。(c)AFP