【3月11日 AFP】欧州サッカー連盟(UEFA)は10日、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2021-22)のレアル・マドリード(Real Madrid)戦に敗れた後、審判の控室に押しかけて激怒したパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)の会長とスポーティング・ディレクター(SD)に対する調査を開始した。

 ナセル・アル・ケライフィ(Nasser Al-Khelaifi)会長とレオナルド(Leonardo Nascimento de Araujo)SDに対する今回の手続きは、「行動規範」と「選手、関係者の不適切な行為」に関する連盟規則に基づくものだと、UEFAの広報はAFPに明かした。

 9日に行われた決勝トーナメント1回戦第2戦で、PSGは合計スコアで2点のリードを手にしていたが、そこからホームのレアルに大逆転を許し、2-3で敗退となった。

 アル・ケライフィ会長とレオナルドSDは試合後、席を離れると階段を駆け降り、レオナルドSDは審判の控室のドアをたたいている様子が確認されていた。

 抗議は1失点目に関するものとみられており、この場面ではGKジャンルイジ・ドンナルンマ(Gianluigi Donnarumma)が相手FWのカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)からチャージを受けていたものの、ファウルの笛はならず、ベンゼマにゴールを決められた。

 PSGのマウリシオ・ポチェッティーノ(Mauricio Pochettino)監督も、試合後の記者会見で「明らかなファウル」だったと問題のプレーについて振り返り、選手たちは「大きな不公平感」を覚えていたと話していた。

 スペインのスポーツ紙マルカ(Marca)によれば、アル・ケライフィ会長は間違った部屋にまで押し入り、スタジアムの責任者を務めるメギア・ダビラ(Carlos Megia Davila)氏と対峙(たいじ)したという。(c)AFP