【3月11日 AFP】東日本大震災と東京電力(TEPCO)福島第1原子力発電所の事故の発生から、11日で11年を迎えた。1万8500人の死者・行方不明者の追悼式が各地で執り行われたほか、行方不明者の捜索も行われた。

 11年前の同日、マグニチュード(M)9.0の地震が東北沖を襲った午後2時46分に、各地で1分間の黙とうがささげられた。

 政府による追悼式は、発生から10年となった昨年が最後となり、今年は国主催の式典は催されなかった。しかし全国の避難者は今も3万3000人以上に上っており、同日には遺族や避難者が改めて11年前を振り返った。

 ロシアのウクライナ侵攻で原発が攻撃を受け、大規模な原子力事故が再発する恐れが取り沙汰される現在も、大震災の記憶を風化させない活動は困難に直面している。

 読売新聞(Yomiuri Shimbun)が6日に発表した世論調査によると、被災地に対する国民の関心が薄れていると感じる人が、回答者の85%を占めた。(c)AFP/Tomohiro OSAKI