【3月11日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するメルセデスAMG(Mercedes AMG)は、チームの新車が「サイドポッドなし」の奇抜なデザインになっていることについて、完全に規則の範囲内であると主張している。一方、F1の上層部は新ルールの「極端な解釈」だと指摘し、「多くの議論」が起きるだろうと話した。

 10日にバーレーンで行われた合同テスト初日で、メルセデスAMG(Mercedes AMG)は通算7度の選手権制覇を誇るルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)とジョージ・ラッセル(George Russell)が新型マシンを初披露した。

 レッドブル(Red Bull)のクリスチャン・ホーナー(Christian Horner)代表は、独誌アウト・モートア・ウント・シュポルト(Auto Motor und Sport)とのインタビューで、メルセデスの新デザインの正当性に疑問を投げ掛けたと伝えられた。

 これに対してメルセデスのトト・ヴォルフ(Toto Wolff)代表は、「サイドポッドなし」のデザインを擁護し、「革新があると、ここで起きているように議論を呼ぶことがあるのは明らかだ。だから、それは予期していた」と報道陣に語った。

 一方、F1のマネジング・ディレクターを務めるロス・ブラウン(Ross Brawn)氏は、「いくつかのソリューションは、われわれがまるで予期していなかったものだ。メルセデスのコンセプトがわれわれの予想外だったのは間違いない」とコメント。

「レギュレーションの非常に極端な解釈であり、彼らの解釈に関して多くの議論が生まれるのは避けられないと考えている。新レギュレーションではそういうことが起きる」としつつ、「われわれの最初の印象では、レギュレーションの目的の点で過度に懸念するようなことは何もない」と付け加えた。(c)AFP/Raphaëlle PELTIER