【3月11日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)で通算4度の世界王者に輝くセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)は10日、バーレーンで行われたプレシーズンテストでウクライナ国旗をあしらったヘルメットを着用した。F1もまた、ウクライナ侵攻に抗議してロシアでのレース中継を取りやめた。

 アストンマーティン(Aston Martin F1)に所属するドイツ人ドライバーのベッテルは、先月24日にロシアがウクライナへの侵攻を開始した際、強く非難する声を上げていた。

 ヘルメットにはウクライナ国旗だけでなく平和のシンボルであるハトが描かれていたほか、「平和と愛」や「戦争反対」の言葉、さらにはジョン・レノン(John Lennon)さんの「イマジン(Imagine)」の歌詞があしらわれていた。

 また、F1はロシアに対する新たな制裁として、同国での中継を全面的に中止した。関係者がAFPの取材に対し、ロシアのスポーツ専門チャンネル、マッチTV(Match TV)との契約を打ち切ったほか、公式配信サービスのF1 TVへのアクセスを遮断したと明らかにした。

 F1はすでに9月に予定されていたロシアGP(Russian Grand Prix 2022)を中止している。さらに、その後同GPとの契約を打ち切り、今後はロシアでGPを行わないとしている。(c)AFP