【3月10日 AFP】ウクライナに侵攻しているロシア軍は10日、首都キエフの包囲に向け、同市の北東端に装甲車などの部隊を展開させた。

 AFP取材班は、キエフの境界に位置する検問所から数百メートルしか離れていないスキビン(Skybyn)から煙が立ち上るのを目撃。ウクライナ兵の説明によると、キエフに通じる幹線道路の支配権をめぐる激しい戦闘が夜間に繰り広げられたという。

 あるウクライナ兵は「スキビンでは軍事作戦が続いている」とし、ロシア軍装甲車の車列の一部が破壊されたと話した。

 また取材班は、キエフの境界から5キロに位置するベリカディメルカ(Velyka Dymerka)に、グラッドミサイルが着弾するのも目撃した。少なくとも6発のミサイルが人けのない道路や無人とみられる数軒の民家に当たり、取材班の車両も被害を受けた。

 ウクライナ軍側は、ベリカディメルカにはごく小規模の部隊しか派遣していないが、地元住民は、夜間には激しい戦闘があったとしている。

 ロシア軍は、ウクライナに侵攻した先月24日にキエフの北西端に到達するなど、首都の包囲を開始。同市の北西にあるイルピン(Irpin)やブチャ(Bucha)は、1週間以上も砲撃や迫撃にさらされており、大勢の住民が避難している。

 先週にはロシア軍は、キエフ北方のチェルニヒウ(Chernihiv)に激しい攻勢を仕掛けて首都への圧力を強めており、300万人が住む同市からの退避や物資の補給は、南側の道路に頼らざるを得ない状況となっている。(c)AFP