【3月10日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は9日夜に公開された動画で、ロシア軍に包囲された複数都市から、「人道回廊」を通じ少なくとも3万5000人が避難したと発表した。

「人道回廊」は北東部スムイ(Sumy)、南東部エネルホダル(Energodar)、首都キエフ近郊の3か所に加え、新たに南東部マリウポリ(Mariupol)とボルノバハ(Volnovakha)、東部イジュム(Izium)にも設置される予定。

 ゼレンスキー氏は、10日も避難が継続されることを期待すると述べた。

 ロシアとウクライナ両政府は9日、人道回廊を設置し、住民らを避難させることで合意していた。

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、これまでにウクライナから国外へ計210万~220万人が避難したと推定している。(c)AFP