【3月10日 AFP】米政府は9日、ウクライナの生物兵器開発計画を米国が支援しているとのロシア側の主張を否定するとともに、逆にロシア側が生物兵器を近く使用する恐れがあるとの認識を示した。

 米国務省のネッド・プライス(Ned Price)報道官は声明で「ロシア大統領府(クレムリン、Kremlin)は、米、ウクライナ両国がウクライナで化学・生物兵器計画を実行しているとの偽情報を意図的に広めている」と批判。ロシア側としては、言いがかりをつけておいて、実際には自らがウクライナでそうした兵器を使用することを正当化しようとしていると分析した。

 ジェン・サキ(Jen Psaki)米大統領報道官も、ロシア側の主張を「ばかげている」と一蹴。「ロシアがこうした言いがかりをつけてきたからには、自分たちがウクライナで化学・生物兵器を使ったり、そうした兵器を使って偽旗作戦を実行したりする恐れがある。警戒の必要がある」とツイッター(Twitter)に投稿した。また、ロシアがつくり上げた陰謀論に中国が同調しているふしもあるとの見方を示した。(c)AFP