【3月7日 AFP】ロシアと軍事同盟を結ぶカザフスタンは6日、ロシアによるウクライナ侵攻に抗議するデモを最大都市アルマトイ(Almaty)で行うことを許可した。

 旧ソ連構成国のカザフは通常、政治的なデモを認めていない。しかし、ロシアを支持する国も経済制裁の対象とすべきだとの声が西側諸国から上がっていることから、許可に踏み切ったとみられる。

 カザフ外務省は、ロシアの侵攻について中立の立場を強調している。

 人口180万人のアルマトイで行われたデモには2000人以上が集まった。デモ会場ではウクライナ国歌が流れ、参加者は平和を訴えるスローガンを唱えた。ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領を非難する人もいた。

 カザフでは1月、燃料価格高騰に抗議するデモが治安部隊との衝突に発展。カシムジョマルト・トカエフ(Kassym-Jomart Tokayev)大統領は非常事態を宣言し、ロシア主導の集団安全保障条約機構(CSTO)に部隊派遣を要請して事態の収拾を図った。(c)AFP